HIFUを受けるには

このエントリーをはてなブックマークに追加
~HIFU(ハイフ)の優位性~

前立腺がんに対する治療は、病気の広がり具合、患者さんの年齢や体力などを考慮して選びます。がんが前立腺の外にまで広がっているときは、手術などで完全にがんを取り除くことはできません。その場合には、内分泌冶療で病勢を抑える治療が主体となります。前立腺がんは男性ホルモンがあると病気が進行しますので、男性ホルモンの作用を抑えて治療するのです。

がんが前立腺の中にとどまっているときは(これを「限局性前立腺がん」といいます)、完全にがんを取り除くことが可能です。これを「根治的治療」といいます。

根治的治療には、下記のような方法があります。ただし、根治的治療は一般に体の負担が大きいので、高齢の方や他に病気のある方にはおすすめできません。また、根治的治療を受けても、がんが完全には取りきれないこともしばしばあります。その場合には、内分泌治療などを併用して病勢を押える必要があります。(天皇陛下の場合も手術後、ホルモン療法が現在も追加施行されています) 

手術には腹腔鏡で行う方法(お腹に小さな穴を開けて内視鏡で前立腺を摘出する手術)もあります。(某大学病院で死亡事故があり大問題となった)また、放射線治療には小線源治療(放射線を出す金属の小片を前立腺に埋め込む治療)もあります。超音波で前立腺がんだけを焼いてしまうHIFUについては「→HIFUとは何か」でくわしく説明しています。各治療の位置関係をイメージすると、下の図のようになります。

限局性前立腺がんの根治的治療

治療方法 方法 長所 短所
手術
前立腺全摘出術
下腹部を切開して前立腺、精嚢を摘出する。 もっとも広く行われ方法も確立している。 入院期間が長く、尿失禁や尿道狭窄が2割に起こる。インポになる。
放射線治療 35〜40回くらいに分けて放射線を前立腺に当てる。 外来通院でも可能。週5回5-6週間。 膀胱炎、直腸炎など放射線障害が何年たっても起こり難治性。アメリカの調査では3万人以上の放射線治療を受けた患者から953人の直腸がんが発生したという報告がある。
重粒子治療 加速器を用いた大掛かりな設備で元素を前立腺に当てる。 従来の放射線よりも効率がよい。周辺臓器への障害が従来の放射線治療に比較すると少ない。 国内では8施設のみ。関東では千葉県稲毛。316万円かかる。1.5ヶ月入院。ホルモン療法は継続。
小線源療法  Brachytherapy (ブラキー) 放射線を出す線源を60-100本ほど前立腺に打ち込む 出血は少ない。入院期間も1週間と短め。 現在では、単独では効果が不十分でホルモン療法や放射線療法が追加されている。
ロボット手術 術者がロボットを操作して手術する。 日本で4月から保険対応となり増加が見込まれている。 T3という進行がんでは60%のがんの取り残し。
HIFU (ハイフ) 超音波で前立腺を高温に加熱する。 入院は0-4日で、体の負担も少ない。 後遺症として尿道狭窄が約2割におこる。