HIFU後の注意点とQOL

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術後の痔

この手術は肛門から治療用のプローブを挿入しますので、一時的に肛門が広がり痔になったようになりますが、ほとんど2~3日以内に自然に治ります。念のため、痔用の座薬を退院時に処方していますので、症状が強い場合は申し出てください。

術後合併症

術後合併症として尿道直腸瘻、尿道狭窄、精巣上体炎、インポテンスなどがあります。
たとえば、治療後1~2ヶ月後に尿道から尿が出なくなり肛門のほうから下痢がでた場合や尿とともに空気やガスがでてきた場合はすぐに病院にいらしてください。

あるいは、手術後3~9ヶ月に尿の出が細くなりチョロチョロとしか排尿できない場合は主治医にその旨お伝えください。
また、稀ですが、37℃台の熱とともに睾丸がはれることがあります。このときもなるべく早く病院を受診してください。
インポテンスはこれまでのところ、手術前に性機能のあった患者さんの28%に認められています。ご希望の場合は、現在色々な治療法がありますのでおしらせください。ただし、術後6ヶ月以降に治療を開始するのを原則にしています。

再治療

1回目の手術後6ヶ月目の前立腺生検にて前立腺に癌が残存しかつPSAが4.0以上に上昇してきた場合は、患者さんの希望により2回目あるいは3回目のHIFUを施行しています。

なお2回目の治療として、根治的前立腺全的術あるいは放射線療法など他の治療法への変更は可能です。この場合はご遠慮なく主治医にお伝えください。

だたし、前立腺に癌細胞が認められないにもかかわらず(術後の生検にて前立腺に癌なし)、PSAが4.0以上に上昇してきた場合は、リンパ節あるいは骨への転移がある可能性があるため、これらの有無を検査後、転移が認められた場合はホルモン療法への変更が必要です。この場合は、根治的前立腺全的術あるいは放射線療法などの適応もありません。

泌尿器科外来への受診

なお、遠方の患者さんは6ヶ月ごとに地元の先生からPSAの経過や前立腺生検の結果をもらって主治医の方へ受診するようお願いしております。

経過観察項目:

1.1~3ヶ月毎のPSA測定と尿検査、尿流検査+残尿量+国際前立腺症状スコア
2.術後6ヶ月目に前立腺体積の測定と前立腺生検(ただし、前立腺生検は原則として術後6ヶ月目の1回のみです)。
の2項目です。